ツアー予告編

予告編第一弾

▼予告編内容▼

わたしたちが拠点とするPOTALA-亜窟は、ツアーの最後に訪れる展示会場となっている。そんなこの場所には、震災の直前まで、老人が1人で暮らしていた。その老人は病気を患い、心配した娘さんが東京の自宅に連れ帰り、療養することとなった。その2ヶ月後、原発事故が発生し、老人は一度も富岡の自宅に帰ることなく一年半後にガンで亡くなった。娘である髙崎方子さんは、「父を直接被災させずに済んで本当に良かった。恐らく避難生活には耐えられなかったと思う」と話す。父、守男さんはかつて、自宅敷地内を地域の人々が集まれるように整備し、自身主催の会を開いたり、多くの仲間たちと一緒に広大な庭を手入れしていった。しかし震災後、除染により庭の芝生や表土は剥がされ、木は切られ、その後荒れ放題となった。長女、方子さんと長男、智也さん姉弟は、かつてこの場所が、大人から子供まで、たくさんの人々が集まる、賑やかで、どれほど思い出の詰まった大好きな場所であったかを、わたしたちに語り出す。たくましくそれでも生命力に溢れる庭の植物たち。家の間取り、場所と配置、山の稜線、近くと遠くの風景。


この予告編は、展示予定の映像作品の一部です。是非、ツアーの最後に訪れた際、この場所と共に、全編ご覧ください。


撮影・ 編集:humunus

映像出演:髙崎方子、渡辺智也、秋元菜々美、小山薫子、キヨスヨネスク、ムック


★豆トピック

この場所、POTALA-亜窟は、夜は一年を通して満点の星が見えます。また、広大な庭先には、タヌキ、キツネ、アライグマ、ハクビシン、イノシシ、モグラ、ホリネズミ、キジ、トビ、フクロウなど、多様な動物が訪れます。